1ac23c4b.jpgおかしな世の中になった。
見ず知らずの者が7人、ネットを通じて集まりミニバンの中で、赤い紐ならちょっとは洒落ているが、単なるロープで互いが動けないように縛りあって、4台の七輪に練炭を焚いてガス中毒自殺した。

7人いたら1人くらいは止めに回るのが常だが、仲良く死んでしまった。
その中に1人だけ遺書を残した。主婦で子持ちだ。
「あなたたちと一緒で幸せだった」とあったそうだ。「何をかいわんや!」である。幸せだったら生きるがいい!矛盾も甚だしい。
ネットは開かれた世界であるが故に、このような危険性も孕んでいる。
★自殺をするときの要素
1.しがらみを断つ
2.恐怖心を断つ
3.死の不確実性を断つ
ネットによる自殺志願者の勧誘と集結は以上を簡単に満たしてしまう。
★ネットでの呼びかけは、正に見ず知らずの者への呼びかけである。
★究極の死に赴くときにも人間は弱い存在であり、淋しく仲間を集う。
★死への恐怖、「果たして死ねるのか」その不確実性を排除するための集団死
これらを実現するために、ネットは最適ということになる。
人間、死にたいと思うことは人生の中で多々あるものである。事実実際の自殺者は交通事故の死者を上回り、年間1万5千人以上ではなかったかと思う。それは非常に悲しい出来事である。その一人ひとりに物語があることだろう。しかし断じて肯定はできない。
自殺者が多い国の社会が病んでいるとも言える。日本もその範疇ではある。
辛いときには大いに甘えて慰めてもらえば良い。ネットでもきっと心のケアをテーマとしているサイトはいくらでもあることだろう。家族、友人、同僚、上司、身の回りのすべての人で甘えることができる人間がいるなら、そうすべきなのだ。誰もいないなら、それこそネットでそのような孤独な仲間を募ればよい。きっと何人も慰めあう者が集まることだろう。何故なら、人間は淋しく、孤独で、弱虫だからだ。誰もがそうなのだ。だから一生懸命に生きている。一生懸命に生きることによって、強くもなれるのだ。喜びも生まれるのだ。昨日見た映画の中の台詞で「生きていて楽しい?」と女が聞く、「辛いっすね!だから一生懸命生きている」と男が応えた。みんなこうなのだ。

「若者よ 死に赴くことなかれ」
夢がある真実と
夢がない現実がある

夢がある真実だけを
追い求めれば
夢がない現実に
生きられない

夢がない現実に
諦めれば
夢がある真実に
焦がれる情熱を失う

この世は侭ならず
永遠の憧れに旅立つ
誘惑に支配された
心の覚醒が闇に誘う

呪縛の糸を
はるかな旅の果てに
辿り着いた
真実の光の剣で
断ち切れ

夢がある150億光年の
真実の旅路が
夢がない現実の世界を
光の航路に変えるだろう

若者よ
死に赴くことなかれ