2026年5月14日・15日の両日、北京でドナルド・トランプ米大統領と中国の習近平国家主席による米中首脳会談が開催されました。5月16日現在までに明らかになっている会談内容や合意事項のポイントは以下の通りです。

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関係性の再定義と安保・外交

  • 「建設的戦略安定関係」の新位置付け 両国関係を「建設的戦略安定関係(または建設的戦略的安定)」と新たに定義。協力可能な分野では協調しつつ、競争や対立を管理して軍事衝突を回避する方針(管理された競争)を確認しました。

  • 台湾問題とレッドライン 習主席は「台湾問題は中米関係における最重要の核心的利益(レッドライン)」であると改めて強く主張。トランプ大統領に対し慎重な対応を迫りました(米国側が承認した110億ドル規模の台湾向け武器輸出パッケージの行方等についても議論された模様です)。

  • 国際情勢(イラン問題など) 米国側は中国に対し、緊迫する中東情勢(イランへの支援抑制など)への協力を求めました。

経済・貿易分野(実利的な成果)

  • 「米中貿易委員会」「米中投資委員会(またはBoard of Trade)」の創設協議 これまでの単発的な関税措置から、非機微(非センシティブ)セクターにおける貿易不均衡を組織的に管理・協議するための新たな枠組み(委員会など)の創設に向けて協議が行われました。

  • 中国による米国産品の購入拡大 中国側が米国産の農産物(大豆など)、原油、LNG(液化天然ガス)、ボーイング製航空機などの購入を拡大することで一致しました。

  • サプライチェーンとレアアース 米国側の関心事であるレアアース(希土類)の安定的な供給継続や、関税問題・輸出管理をめぐる対立の緩和が進められました。

先送りされた覇権・技術争い

  • 先端技術・AI半導体の規制 AI(人工知能)や先端半導体をめぐる経済安全保障上の根本的な対立は解消されず、事実上先送りとなりました。ただし、AIがもたらす核拡散やエスカレーションのリスク管理についての認識共有など、リスク削減に向けた対話の重要性は確認されています。

会談の雰囲気とその他

  • トランプ大統領の訪中と蜜月演出 トランプ大統領にとって2017年以来の訪中となり、大型の米企業CEO(経営最高責任者)団が同行しました。2日目にはバラが咲く中南海の庭園を両首脳が散策し、お茶を飲みながら2人きりで会談する時間を設けるなど、強固な個人関係と「対立の激化回避」を内外にアピールする演出がなされました。


    米国企業のトップを引き連れての訪中でした。これまでボーイングジャンボ機を500機買うことをトランプ大統領一期目の訪問時に約束していましたが、なかなか実行されないので、再度の交渉になったようで数量は300機も減りましたが200機買うことで合意が出来たようです。
    AI関連のNVIDIAの型落ちGPUメモリを売ろうとしましたが、流石に中国もこれには手を付けなかったようです。
    AIに関しては米国が一歩リードで、この面ではトランプさんがアドバンテージを持って会談できたでしょう。
    台湾問題では一方的に中国が捲し立てましたが、トランプさんはどこ吹く風の体で聞き流し、逆にイラン問題では習近平がどこ吹く風の体だったようで、両者とも1勝1敗1引き分け、といった在り様でした。
    AIで先んじている米国に軍配は上がったように感じています。

    一党独裁体制の中国共産党はバブル崩壊で経済がどん底になろうが、国民を平気で犠牲にできる国家です。少々のことでは崩壊はあり得ませんが、トランプさんは数か月後に迫る中間選挙で優位に立てるかが問題です。何とか乗り切って欲しいと願っています。