6月３日に天国に召された長嶋茂雄氏、ミスターの年齢は89歳でした。
お亡くなりになった日が背番号「３」日、そして年齢が「８９」＝野球です。
正にミスタープロ野球に相応しい数字です。

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ミスターが巨人軍に入団した年、私は5歳でした。
「大鵬・巨人・卵焼き」時代に育ちましたが、真ん中は「巨人」ではなく「長嶋」でした。

10歳頃、小学校4年生の頃に父にグローブを買ってもらい草野球を始めたと思います。
普段の遊びは、ボールは軟式のテニスボール、バットはその辺の木っ端材木でした！（笑）
小さな広場で、前方の家の屋根を超えたらホームラン、どこの子供も遊びの天才でした。
小学校の通信簿は、「3333長嶋3（さん）」とよく言われたものです！（爆）

その頃から既に長嶋ファンでした。
昭和30年代後半のことで、白黒での野球中継は巨人戦ばかりが放送されたのです。
なのでパリーグの選手などは殆ど見たことがありませんでした！（笑）

巨人戦ばかりでしたが、ミスターの一挙手一投足には華があり、空振りしてもヘルメットが飛び、とにかく魅せてくれます。
ここで打ってくれというところではその期待に応えてくれました。

ファンのために魅せてくれる長嶋イズムは徹底していたのです。
それは技術がともなわなければ出来ることではありませんが、ミスターの場合は、嫌みがなく、何をやっても自然体に見えました。
それぞれのチームにはそれぞれのファンがいますが、敵味方関係なくミスターだけは別格で、誰からも好かれ、昭和のスーパーヒーローでした。

そんな10歳頃から意識し始めたミスタープロ野球、長嶋茂雄氏は私が大学3年生まで現役で頑張ってくれました。
引退試合では誰もが泣いたでしょう！
「我が巨人軍は永久に不滅です」この言葉を最後に現役を退きますが、川上監督に代わって翌年からは巨人軍の監督として采配を振るいます。
監督初年度は、自分の抜けた穴は埋めようがなく、巨人軍として初めての最下位に沈みました。
可哀そうで見ていられませんでした。
こんなことも長嶋イズムの一つと納得する自分がいて、苦笑したものでしたが、1週間に6日間はテレビの野球中継で長嶋茂雄監督が見られたことは幸せでした。

亡くなられて数日は私も昔を思い出し放心状態で、一時代の終焉を感じるのに十分な出来事であったと改めて思います。
それだけ自分も70代になっていて、残り少ない人生を考えてしまいます。

もう一人、自分の心の支えとなり得る巨星がいます。
加山雄三その人です。
長嶋茂雄氏とは17年、加山雄三氏とは16年違いです。
若大将にはまだまだ生きて欲しい、ただそれだけを願います！