ワシントンに在住して30年になる国際政治アナリスト伊藤貫氏の日本を憂う提言を口述筆記で紹介するシリーズです。

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今夜は、チャンネル桜の「真剣な雑談」で伊藤貫氏が語られた「日本を滅ぼす3つの巨大な嘘」についての提言を口述筆記したものです。
安全保障におけるアメリカの3つの巨大な嘘が、3正面の核保有仮想敵国に囲まれた日本の危うさを際立たせていることを切に問うています!
これから未来の子供たちのために何を為すべきか?示唆に富んだ内容です。
日本国民は、このことを是非とも心に留めて、何を為すべきか真剣に行動して欲しいと願っています!

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今日は、ちょうどこの番組が放送されるのが、広島・長崎の原爆記念日くらいの時期になると思うので、過去77年間の日本の外交政策と国防政策に関する3つの大きな嘘、3つの巨大な嘘というものを説明します。
この3つの巨大な嘘というものが日本を滅ぼします。
これは最初から嘘であってアメリカ政府が日本に押し付けて来た3つの巨大な嘘なのです。

77年経っても日本人は、この3つの巨大な嘘に騙されたままでいて、ワシントンに住んでいる僕が日本を観察していて思うことは、もしこのアメリカが押し付けて来た3つの巨大な嘘を信じ続けるのだったら、日本は数年後、もしくは十数年後に滅びて行くだろうということを僕は本気で信じています。
77年経過したことを記念として、なぜ我々は77年間、もしくは76年間も、この3つの巨大な嘘に騙されてきたかということを説明します。

巨大な嘘というのは英語で言うと「Big Lie Politics=大きな嘘による政治」ということです。
これを一番うまくやったのがロシア共産党のレーニンとかトロッキーとかドイツのヒットラーです。
ドイツのヒットラーもアメリカ大統領のフランクリン・ルーズベルトも「Big Lie Politics=大きな嘘による政治」をやっていました。

「Big Lie Politics=大きな嘘による政治」というのが何かというと、ごく普通の人というのは小さな嘘には気が付きますが、例えばこの契約を守らなかったとか、誰々がいくら盗んだとか、そういうことです。
しかし、政治家が巨大な嘘をつくと、その嘘があまりにも巨大であるが故に、普通の国民はそれを半信半疑で聴くのですが、その嘘が何百回、何千回も繰り返されると、国民は信じ込んでしまうのです。
それが「Big Lie Politics=大きな嘘による政治」と呼ばれている政治手法であり、要するに普通の人が考えもつかないような大胆なことを自信たっぷりの態度で何百回も繰り返すと、国民は「Big Lie Politics=大きな嘘による政治」を信じてしまうのです。

日本はアメリカの「Big Lie Politics=大きな嘘による政治」に、まんまと引きずり込まれて3つの巨大な嘘をずっと信じて77年間、もしくは76年間やってきた訳です。
こういうことをやっていると、運が悪ければ数年後、運が良くても15年後か16年後には日本は滅びるだろうというのが僕の見方です。

ですから今回の話題は、非常に深刻な話題なのです。

3つの巨大な嘘を最初に説明しますと、皆さんご存じだと思うのですが、占領軍が創った占領軍憲法、日本では日本国憲法と呼ばれていますが、これは占領軍が7〜8日で書いたものですから占領軍憲法なのです。
占領軍憲法は、占領軍が創ったときから、GHQが日本に押し付けて来たときから、その瞬間から無効であったということです。
要するに最初から占領軍が占領軍憲法を押し付けてきたのは1946年2月13日か14日ですから、とにかく昭和21年の2月から今まで、ずっと無効だった訳です。
最初から無効な、効力を持たない憲法を我々はずっと使わされてきたのです。
未だに9条にもう一項、入れるとか入れないとか、自衛隊を認める条項を入れるとか言っていますが、自民党自体が占領軍の創った憲法は無効であると言わないのです。
何故言わないかというと自民党自体がそれに加担してしまったということ、しかも吉田茂のときから最近まで、現在もそうなのですが、最初から無効な憲法を有効であるというふりをして外交政策と軍事政策を誤魔化してきた訳です。
最初にこの無効な憲法を創ったアメリカが悪いのですが、自民党はこの無効な憲法を信じるふりをして、国防政策を持たずにずっとやって来て、自民党はそれで得をしたつもりになっているのです。
外務省も防衛省もそれで得したつもりになっており、財務省も得したつもりになっているが、この憲法は最初から無効であるということは真実ですから、それを説明します。

それから2番目に話すのが、日米同盟構造というのは本当の同盟構造、同盟関係ではないということです。
この日米同盟構造をアメリカが発案したのは1942年なのです。
戦争が始まって間もないころなのです。
アメリカは1942年の段階で戦後の日本をどのように処理するか、戦後の日本をどのような国にするかということを、正直に言うと日本を叩きのめした後は、二度と独立国にしないということ、二度と自主防衛能力を持たせないということ、永遠にアメリカの属国にするということを、1942年に決めたのです。

1945年の9月にマッカーサーが乗り込んできたとき、それを実行した訳です。

そういう意図を持ったアメリカが1951年に日米軍事同盟というものを押し付けて来たのですが、これは本質的に本当の同盟関係ではなく、日本を永遠にアメリカの属国としてアメリカが使用するという形であり、それをアメリカの学者は「Double containment=ダブル コンテインメント」もしくは「Dual containment=デュアル コンテインメント」と呼びます。
日本語では、「二重封じ込め」政策なのです。
日本を二度と独立できないように押さえつけて置いて、その押さえつけられた日本を利用して、時にはロシアを封じ込め、もしくは中国を封じ込める。
しかし、押さえつけられた日本が、アメリカと本当の同盟国などということは有り得ないことと言えます。
何故なら、1942年から2022年の80年間、一貫してアメリカの政策は、日本には決して自主防衛能力を持たせないこと、これが一番大切なことで、そんな同盟関係が本当の軍事同盟である筈がないのです。

そういう訳で、2番目の大嘘は、日米同盟というのは、本質的に「Double containment=ダブル コンテインメント アライアンス」もしくは「Dual containment=デュアル コンテインメント アライアンス」で、まともな軍事同盟ではないのです。

これが二つ目のビッグ ライ、巨大な嘘です。

三つ目の巨大な嘘というのは、現在の日本は中国とロシアと北朝鮮の核ミサイルに包囲されています。
中国とロシアと北朝鮮は今、凄い勢いで水爆弾頭を増産していて毎年数百発増産しています。
現在から2030年になると、少なくとも中国、北朝鮮、ロシアは水爆弾頭を1500発〜1800発くらい保有し、ものすごい勢いで増やす予定になっています。

アメリカは、日本は核の傘があるから中国、北朝鮮、ロシアが何千発もの水爆弾頭を増産してもアメリカが核の傘の保証を提供するから日本だけは核を持たなくてもいいと言っています。
しかし、核戦略理論のきちんとした専門書をほんの数冊読めば、これは全部嘘だと、何千発も中国、ロシア、北朝鮮が水爆弾頭を持つのにアメリカがそんな国と日本を守るために、もしくは日本が中国、ロシア、北朝鮮から核攻撃を受けた場合、それに対する報復として、アメリカが中国、ロシア、北朝鮮と核戦争する可能性はゼロな訳です。全くゼロなのです。

そうすると、核の傘というものは、中国、ロシア、北朝鮮が「そんなものはない」と、要するに我々が日本に核攻撃を加えても、アメリカがそれを理由に中国、ロシア、北朝鮮と核戦争をする可能性はないと、これら3か国が言ったと途端に、核の傘の「おまじない」というのはすべて雲散霧消するのです。

そういうことで、核の傘というのは英語で言うと「FAKE」、嘘、大嘘、インチキなのです。

現在の日本の外交政策、国防政策というのは、占領軍憲法の9条、それから日米同盟、これは本質的に「ダブル コンテインメント アライアンス」な訳ですが、それからアメリカの核の傘の保証、この3つで日本の安全保障は守られている、ということになっていますが、3つとも嘘なのです。
ビッグ ライ、3ビッグ ライズ、3つの巨大な嘘なのです。

その3つの巨大な嘘を信じている、もしくは信じているふりを続けている日本の外務省、防衛省、それから自衛隊、自民党、こういう日本のエスタブリッシュメント言われている人々は、自己欺瞞しているのです。
自分で自分を騙しているのです。
どうして自己欺瞞を続けるかというと、これが嘘だと、要するに占領軍憲法は最初から無効であると、それから日米同盟というのはダブル コンテインメント アライアンスであって二重封じ込めのための同盟政策であって、真っ当な同盟関係ではないと、それから核の傘というのは、アメリカは日本を守るために絶対にロシアと中国と北朝鮮と核ミサイルの打ち合いはやらない訳ですから、結局2度もアメリカの核戦争犯罪、非武装の民間婦女子に対する虐殺というのは戦争犯罪で、アメリカは核兵器を使って日本の非武装の婦女子を何十万人も虐殺したのです。
核兵器での虐殺、核戦争犯罪を行いその犠牲になった日本にだけは、周りの3つの核兵器で武装した非常に危険な独裁国が日本を包囲して、毎年何百発も水爆弾頭を増産して、最終的に、今から8年経てば、これら3つの国は、少なくても8千発、あるいは9千発の水爆弾頭を持つようになるのです。
それにも拘わらず、アメリカはこれら3つの国々と核戦争をするつもりはないのに、核の傘の保証があるからお前たちジャパニーズだけは核兵器を持ってはいけないと、こういう巨大な嘘「ビッグ ライ」もしくは「イービル ライ」邪悪な嘘を日本に伝えて、日本の自主的な核抑止だけは阻止したいと、アメリカの国務省とCIAと国防総省は思っている訳です。

そういうことで、運が悪ければ数年後、それからどんなに運が良くても十数年後には、日本は滅びるでしょう。
一番可能性の大きいのは、日本は中国の属国になるということです。
中国の属国になって、子供はみんな学校で中国語を習って、中国の勢力圏に吸収されて行く訳です。
それで日本はお仕舞となるのです。
運が悪ければ数年後、運が良くても2030年代の後半期には、そういう事態に日本はなる訳です。

この3つのアメリカが押し付けて来た巨大な嘘というのを我々は、日本国民に向かって、そしてアメリカ政府に向かって、これは嘘であると、嘘を日本に押し付けて来て日本を騙すのを止めて欲しいと、このような嘘をベースにした対日政策を続けるアメリカ政府、特に国務省は非常に悪質であると、不正であり不道徳であるということをハッキリ面と向かって言うべきなのです。
それを言えないのなら日本人は滅びます。
それを言えないのなら日本人は世界一臆病で卑怯な国民であると、僕はそう思います。
ワシントンに長い間住んでいて、アメリカ政府が嘘をついても、日本の外務省、防衛省、自衛隊の幹部、内閣総理大臣、外務大臣、防衛大臣、は絶対に言い返さないのです。
嘘をつかれても言い返さないのです。
これっていったい何だと、色々考えてみたら、最近、僕が思うに日本人というのは世界一臆病ではないのか?
嘘をつかれても嘘をつくのを止めて下さいと言えない訳です。
これって凄く卑怯でしょう!

日本の保守派はこれほど卑怯で臆病としか思えません。

日本の保守派というのは、朝日新聞は酷い、毎日新聞は酷い、野党は酷い、NHKは酷いと言い、それはそうで、日本の左翼はゴミで嘘ばかり言っているのです。
日本の左翼が酷いというのは事実なのですが、それではアメリカに巨大な嘘をつかれて、反論しない日本の保守というのは何かというと、日本の保守も非常に臆病で非常に卑怯でしょう!
そういうことで、僕は左翼だけではなくて、日本の保守も臆病者、卑怯者であるならば、日本は滅びるだろうと思う訳です。

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まだまだ続きますが、続きは後日に書きます!
3つの巨大な嘘は、日本の国体を憂いている人ならば気づいている事柄ですが、改めて体系的に話していただくと身に沁みます!
読者の方々もよくよく噛みしめて心に留めて下さい!

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<参考サイト:【伊藤貫の真剣な雑談】第8回「日本を滅ぼす3つの巨大な嘘」[桜R4/8/6]>