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宮部みゆき「模倣犯」4巻目まで来ました。
全5巻ページ数2500ページ弱の長編小説です。
描き方がこれまでの作家の小説とは異なっています。
推理小説ではありません。誰が犯人か?というような構成ではなく、倒叙なのです。殺人を犯した犯人は判るですが、被害者と犯人の詳しい背景は後でじっくりと明らかにしていく手法です。
犯人、被害者それぞれにかなりのページを割いて物語が展開します。
そしていくつもの物語が一つに収斂していくのです。
既に読者には判っている連続殺人事件の真犯人がどう暴かれるのか楽しみなところです。