d10428c2.jpg8月に冥王星が太陽系惑星から外されることになりました。
一番の理由は大きさが足りないということのようです。
8月24日にその問題をIAU(国際天文学連合)が決議する前に、逆の見解、冥王星以外のセレス(直径910Kmの小惑星)や冥王星と2重天体を形成しているカロン、カイパーベルに存在する2003UB313を惑星に追加し12個とするとの案を出したばかりでした。
カロンは平均直径が1186Kmしかありません。2003UB313は直径33000Kmはありますが、現在は地球から145億Kmの彼方にあります。遠すぎて実感がわきません。
一般的に私たち家庭人が持ちうる最大口径と思われる30Cm口径の望遠鏡でも観ることはできないでしょう。
セレス、カロンは月、木星の衛星、イオ、エウロパ、ガニメデ、カリスト、土星の衛星タイタン、海王星の衛星トリトンよりも小さいのです。
木星を30Cm口径の望遠鏡で観ると、これらの衛星はこの文章を書いている句読点と同じくらいの大きさに空間に飛び出して視認できます。
太陽になり損ねた木星の惑星系を観ているようです。
私たちの望遠鏡でも観えない天体を惑星とするにはやはり無理があるように思います。
冥王星を惑星と呼ばなくなっても、天体としてはそこに泰然と存在していて、何ら変わりません。
より惑星の定義がはっきりしたことで、学術的にはスッキリしたのでしょう。それはそれで良いことです。

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