図書館に森村誠一氏の読んでいない著書が入荷していたので早速借りてきました。
流石ですね。面白いし洗練された筆致です。
どんどん図書館に彼の著書が寄贈されればよいのですが!
国家が天皇の命として、生きて生還を許されない特攻隊という自爆航空隊を編成しアメリカ軍艦に体当たりで名誉を餞に幾多の青年の命を奪いました。
その特攻隊に所属しながら死に切れなかった男たちの敗者復活戦のような物語です。暴力団に家族を殺された特攻隊生き残りの復讐劇でもあります。
70歳代の老人が死に花を咲かせようと奮戦する様は痛快であり、50,60は鼻たれ小僧とまだまだ自分も若い気にさせてくれます!(笑)
実際にはあり得ないことも小説の中では生き生きと躍動します。