最近は週に2度程度しか車を使っていませんが、今日のガソリン価格は98円でした。一時期の160〜180円から比べれば喜ぶべきことでしょうが、素直に喜べないのは、今の雇用不安をもたらしているグローバルな経済状況化でのガソリン価格だからです。
98円の価格を素直に喜ぶのが生活に根ざした実体経済を営む我々消費者の日々の思いであり、それはごく自然なことでもあります。
しかし、です。なぜ98円なのかを我々庶民も掘り下げて考えなければならないところまで景気不安は増幅しています。
この景気不安がアメリカのサブプライムローンに端を発した世界的な金融危機が引き金になっていることは周知の事実です。支払える充てもない、住宅バブルの夢物語を庶民に抱かせ、実態のない金が宙を飛び交い、一時の巨額の泡銭を手にしてほくそ笑み、それを原油などの先物相場に投機し、実体がないのに財の価格が高騰する悪循環です。いずれはバブルが弾け、手で確かめることができない泡銭が消えてなくなることは、それがシャボン玉のようなものである以上、当り前のことなのです。すべては実体のない投機経済がもたらした結果でもあります。
基軸通貨がドルであり、そのドルの屋台骨が崩れれば、投機筋はドル売りをするのは当り前のことで、そのドルが円やユーロに化けて日本では円高が加速する構図です。今日は1ドル80円台、輸出で成り立つ製造業にはたまったものではないでしょう。自動車、弱電などは原材料を輸入し製品を輸出することを生業としていて、日本のメーカーと名のつくところは莫大な損失となるのは必須です。
このような時に、その煽りを受けるのが雇用弱者です。新保守主義ネオコンの名のもとに小泉竹中時代に、響きのよい規制緩和という4文字熟語に踊らされ、派遣社員の規制が大幅に自由化され、企業側のご都合主義の結果として派遣切りが横行しているのです。
このようなときに、そしてまだ赤字にはなっていない日本の自動車業界は、どうしてこれまでの利益を労働弱者のために使おうとしないのか。これでは働く意欲はますます失せて、MADE IN JAPANの素晴らしさは消え失せてしまう悪循環を生みだすことになるでしょう。アメリカビッグ3への金融援助は議会が撥ねつけました。これに日本メーカーはビビった感も否めませんね。お恥ずかしい限りです。
ガソリンや食料品など輸入品は円高還元で安くなりますが、雇用不安のなか、この安さを手放しでは喜べない悲しさがあります。
政治に期待するのは宝くじに当たるよりも空しいことのように思います。
いずれにしても年末に近づく中、良い新年が迎えられるのか憂鬱が晴れそうにありません。