サラリーマン時代は２０年以上組合に加入していた。高度経済成長時代は、毎年のベースアップやボーナスを巡って組合の交渉はそれなりに結果を出してきた。毎年、１万円〜２万円は当たり前に給与が増加したものだ。
しかし、今のような停滞経済でデフレぎみの金融不況の状態ではベースアップなど望める筈もなく、定期昇給だけが望みの綱だが、数千円アップが関の山だろう。
結果、組合費の方が毎年の給与アップよりもかなり高いという現象が出ている筈で、組合に加入する根拠がなくなってしまっているのが現状だと思う。勝ち組負け組みなどと言い、貧富の差は広がっているはいるが、デフレのおかげで生活には困らない状態が何年も続いており、組合に頼る根拠は薄弱となった。
組合の規模が大きいほど、組合幹部の経営側との馴れ合い体質が顕著になる。組合幹部も出世の道具として組合を利用しているのだ。経営側と衝突していた人間が何年か後には経営側に取り込まれて行く。こういう有様は和を重んじる日本の民族性に合っているのだろうが好きになれない。組合をやるなら組合に一生を捧げるつもりでやって欲しいものだ。管理者の指定席確保のために組合があるのではないのだから。
いずれにせよ、組合の役割は終わった。少なくとも、この時代に活躍の場はない。
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