Simple is best!
何でもそうだが、複雑なものよりも単純なものの方が分かりやすい。それは形のない心も同じことである。
人間の心は複雑な故にその澱が目に現れ濁してしまう。仕方のないことだ。
生まれてから死ぬまで澄んだ目を輝かせるものがある。それは犬である。自分たちにはない、その純粋な目に人間は魅かれ愛でるのだ。そして、その愛に十分すぎるほど応えてくれるのも彼らの愛しさの原点である。
その犬を、人間の都合で捨て、殺してしまう。許されない行為が横行している。
野良の勇者に学べ!
野良の勇者は気高かった
心を通わせようと
手を差し伸べても
優しく言葉を掛けても
毅然と拒否される
何が勇者を
このように頑なにさせるのか
彼は野良犬のリーダーだった
10数頭の仲間を束ね
健気に力強く生きていた
彼らが人間に危害を加えたわけでもないのに
お役所仕事の美名のもと
ある日突然
彼らのフィールドに
毒入り竹輪が撒かれた
気高いリーダーは
一口も食べずに威厳を示した
しかし仲間は食欲に負け
次から次へと食していった
バタバタと毒に倒れて行く
生き残ったのは
ついにリーダーただ一頭である
彼は極端な人間不信になった
飼い主に捨てられ
今また仲間を殺された
威厳はさらに厳しく
彼を頑なにする
いつしか彼はお尋ね者となった
その首には懸賞が付くに至った
彼が悪さをしているわけではない
彼のフィールドが観光地で
野良犬が闊歩するのは示しがつかない
ただそれだけの理由である
しかし彼は
捕まるような愚か者ではなかった
愛犬を亡くしたばかりの
一人の女性が車を走行中
偶然に前を横切る彼を目撃する
彼女は一目で彼の威厳の虜になった
車から降りて彼に近づき
持っていた弁当を差し出す
食べるわけがない
彼はプイと横を向いて知らん顔
無視し続ける
彼女には直ぐにピンときた
これがお尋ね者の野良犬だと
それからというもの
彼女は何度も彼に無償の愛を降り注ぐ
しかし何度手を差し伸べようと
食べ物を与えようと
彼は無視したままびくともしない
ある日のこと
彼は彼女について来いと
促す仕草を繰り返す
彼女は何だろうと訝りながら
着いて行った
そこはあの仲間が
毒によって殺された森であった
彼が立ち止まった先に
誰が捨てたのか
まだ生まれて間もない
子犬が佇んでいる
彼女はその子犬を助けた
彼の犬種は猟犬である
猟犬は主人を
一度は試すと言われている
彼女は彼の与えた課題を乗り越えた
それ以後
彼は彼女の飼い犬となった
もはや彼には威厳を湛えた厳しい顔はない
穏やかな優しい表情が溢れている
人間の愛が
彼の消しようのない心の傷を癒し
許しがたい人間の罪を水に流させた
好きで頑なになるものがいようか
自らの罪を悔い
他人の罪を許せれば
心は穏やかになる
この素晴らしい飼い主と
素晴らしい犬の物語は実話である
何でもそうだが、複雑なものよりも単純なものの方が分かりやすい。それは形のない心も同じことである。
人間の心は複雑な故にその澱が目に現れ濁してしまう。仕方のないことだ。
生まれてから死ぬまで澄んだ目を輝かせるものがある。それは犬である。自分たちにはない、その純粋な目に人間は魅かれ愛でるのだ。そして、その愛に十分すぎるほど応えてくれるのも彼らの愛しさの原点である。
その犬を、人間の都合で捨て、殺してしまう。許されない行為が横行している。
野良の勇者に学べ!
野良の勇者は気高かった
心を通わせようと
手を差し伸べても
優しく言葉を掛けても
毅然と拒否される
何が勇者を
このように頑なにさせるのか
彼は野良犬のリーダーだった
10数頭の仲間を束ね
健気に力強く生きていた
彼らが人間に危害を加えたわけでもないのに
お役所仕事の美名のもと
ある日突然
彼らのフィールドに
毒入り竹輪が撒かれた
気高いリーダーは
一口も食べずに威厳を示した
しかし仲間は食欲に負け
次から次へと食していった
バタバタと毒に倒れて行く
生き残ったのは
ついにリーダーただ一頭である
彼は極端な人間不信になった
飼い主に捨てられ
今また仲間を殺された
威厳はさらに厳しく
彼を頑なにする
いつしか彼はお尋ね者となった
その首には懸賞が付くに至った
彼が悪さをしているわけではない
彼のフィールドが観光地で
野良犬が闊歩するのは示しがつかない
ただそれだけの理由である
しかし彼は
捕まるような愚か者ではなかった
愛犬を亡くしたばかりの
一人の女性が車を走行中
偶然に前を横切る彼を目撃する
彼女は一目で彼の威厳の虜になった
車から降りて彼に近づき
持っていた弁当を差し出す
食べるわけがない
彼はプイと横を向いて知らん顔
無視し続ける
彼女には直ぐにピンときた
これがお尋ね者の野良犬だと
それからというもの
彼女は何度も彼に無償の愛を降り注ぐ
しかし何度手を差し伸べようと
食べ物を与えようと
彼は無視したままびくともしない
ある日のこと
彼は彼女について来いと
促す仕草を繰り返す
彼女は何だろうと訝りながら
着いて行った
そこはあの仲間が
毒によって殺された森であった
彼が立ち止まった先に
誰が捨てたのか
まだ生まれて間もない
子犬が佇んでいる
彼女はその子犬を助けた
彼の犬種は猟犬である
猟犬は主人を
一度は試すと言われている
彼女は彼の与えた課題を乗り越えた
それ以後
彼は彼女の飼い犬となった
もはや彼には威厳を湛えた厳しい顔はない
穏やかな優しい表情が溢れている
人間の愛が
彼の消しようのない心の傷を癒し
許しがたい人間の罪を水に流させた
好きで頑なになるものがいようか
自らの罪を悔い
他人の罪を許せれば
心は穏やかになる
この素晴らしい飼い主と
素晴らしい犬の物語は実話である
どもです、先日私のサイトへコメントいただきありがとうございました。
ちょっと仕事の合間にサイトを拝見する「暇」ができたので、記事を読ませていただいております、「暇ブログのみずき」です。
>生まれてから死ぬまで澄んだ目を輝かせるものがある。それは犬である。
私も犬、命(いのち)です。上記のコメント、ごもっともだと思います。とても同感します。彼等犬は私にとっては心の拠り所でもあり、もちろん自分自身まだ子持ちでもないから、お子様をお持ちの方から言わせれば「子はかすがい」と言うでしょう。私にとっては「犬はかすがい」です。将来子供ができても、私の心には必ずこのワンちゃん達の居場所はキープしているでしょうね。狭くなるわけでもなく、彼等・彼女等の分の「心の指定席」は今までと同じ。
てことで、飼い主とワンちゃんの心の絆って深いものを感じる今日この頃でした。
では、また遊びにきま〜す。