509e8336.jpg我々は確実に消滅する滅びの世界に生きている。
それは想像もできないほど遠い将来ではあるが、数十億年後の未来に赤色巨星となった太陽に飲み込まれる運命にある。その後太陽はゆっくりと冷え、白色矮星となり輝きを失い死の星となる。
数十億年後まで人類が生き延びているとすれば、きっと星間宇宙に旅立つ術を身につけていることだろう。

しかし、数十億年後まで人類が生き延びるとは到底思えない。宇宙の時流からすれば、たった21世紀に生きる現在でも滅びを加速する方向に進む一方だ。戦争、テロ、これまでの文明がもたらした温暖化現象、それに起因する天変地異、等々。地球、それを支配していると錯覚している人類、共々が徐々におかしくなっているように見えるのだが?
人類は、地球で唯一、宇宙を大観できる脳を持っている。
その知恵を壮大な宇宙に結集するなら、遠い将来に生き延びることができるかもしれない。
宇宙から見れば地球に存在する我々は、当たり前のことだが地球人である。その同族同士が殺しあっている。そんな地球人が遠い将来まで世代を継いで生き残れる筈がない。
明日の未来は、数十億年後の未来に通じる第一歩である。地球人の未来は、滅びの世界からの脱却にある。必ず消滅する地球に存在する我々が、我々自身で消滅を早めて何になる。地球人として一つになり、世代を継いで、星間宇宙に脱出するのだ。果てしなく壮大な思いが、人間を地球人を優しくさせる。

年老いた太陽
赤色巨星が
母なる地球を飲み込む
数十億年後の現実

人類はその時まで
生き延びることができるだろうか

生命は粘り強いが
あっけない存在でもある

6千万年前に
我が世の春を謳歌していた恐竜は
ユカタン半島に落下した
10Km四方の隕石によって
あっけなく消滅した

恐竜はそれ以前6千万年の間
この地球を支配した

人類の起源は
どんなに遡っても5百万年であり
それ以前は何も解らない

このことだけでも
人類がこの地球では新参者であり
絶対的存在ではないことが解る

その人類は
地球消滅の時まで
素晴らしい進化を遂げ
生き延びることができるだろうか

我々は滅びの世界に生きている
数十億年後の未来に
確実に消滅する母なる地球に

我々の死が確実なように
それは自然の摂理である

その時まで
人類が生き延びることができるなら
死に行く地球を目前にして
星間宇宙に旅立つ術を
身につけていることだろう

宇宙に飛び立つのだ
限りなく光速に近い
宇宙船団地球号で

母なる地球を探して
何世代にもわたる
壮大な星間宇宙の
フロンティアの旅に出るのだ

百万年後には
いくつもの殖民惑星に
人類の子孫が根をおろし
次なる惑星を探査していることだろう

百万年は長い
現在に生きる人類が
宇宙船を持って数十年
技術文明に入って
まだ数百年である

しかし宇宙の時空は壮大である
百万年は無いに等しい

無いに等しい百万年を
フロンティアの百万年に
充実させることができるなら

21世紀初頭に生きる我々は
未来に繋ぐ人類の礎として
胸を張って生きることができるだろう