d0625248.JPG高校時代、大学受験を真剣に考えたことがなかった。「どこかには入れるだろう、入れるところに入ればいいじゃないか」そんな感じだ。しかし、大学には行きたいとは思っていた。頭は悪くはないと自分では思っているが、勉強をしなかったので当然、成績は悪かった。勉強はしなかったが、その分、読書は人の何倍もしていたと思う。高校3年生も夏くらいになると、担任も「このままでは大学行けないぞ」と脅しをかけるようになる!(笑)かなりのスロースタートで、受験勉強なるものを始めるが、時期遅し、国立一期は無理との太鼓判を押されてしまった!(笑)それでも冬くらいには文科系で10番台まで成績は回復した。10番台といっても150人くらいの中である。たいした事はない。

「君子は危うきに近寄らず」と嘯いて、入れもしない大学受験は諦め、地元のそれなりには有名な大学(我が高校の受験希望の半分は、この地元大学に入る)と、関東の絶対に落ちない大学を受験し、無事合格した。浪人して国立一期を目指そうなどという気概はまったくなかった。「虎穴に入らずんば虎子を得ず」はまったく頭になかったのだ。
高校まで地元から出たことがなかったことと、某大学の予備校のような我が高校である、そこに行けば高校の延長で、知った顔ばかりを見ることになり、少々ウンザリである。と言うわけで関東の大学に行くことにした。
大学の自由な雰囲気は良かった。授業に出る出ないは自由だが、ダメなら自分で責任を取らなければならないのも大学である。大学でも単位を取るための勉強はしたが、主にクラブ活動に専念した。グリークラブである。
1975年の録音で、音は聴くに耐えないが、私がソロを歌っている合唱曲がある。それをお聴きあれ!

多田武彦 組曲「雨」

4年間打ち込めるものがあっただけでも良しとしよう!(笑)