昨夜17:00の安倍首相の辞任発表から一夜明けて、昨夜のことを冷静に振り返ってみました。

2020082800088_1


終始冷静な対応でした。
総理大臣は一般閣僚とは責任の度合いがまったく違います。
潰瘍性大腸炎に対する新しい薬は効いているということですが、しばらく治療が必要とのことです。
会見の内容を私なりに判断すれば、一国の首相として、この世界情勢が劇的な変化を遂げようとしているときに、病気で不調になったり、病院に通わなければならないことを考えると、総理大臣としての冷静な判断が鈍ってしまうこともあり得るとの認識で、それはあってはならないことと判断し、辞任の決断に至った、ということのように思います。

しかし、心技体充実はしていなくても、余力を持っての辞任のように見えました。
これからは一議員として、尽力していきたいとも発言しています。
議員は辞めないということです。

安倍首相の代わりを務められる宰相は、現在のところは政界に誰もいないと断言できます。
それだけ安倍首相は日本の憲政史上稀にみる逸材です。

その安倍首相は、次の総裁を指名しませんでした。
きっと意中の人はいるはずで、様々な場面で、意中の人を総裁にすべく動くのではないかと思っています。

会見に集まった各メディアの愚問には、ホトホト呆れてしまいます。
質問の後半には、またもやモリカケが出る始末で、安倍首相の表情も曇りがちでした!

今の最も重要なことは、米中の新冷戦であって、日本の受ける影響も半端ではない筈ですが、メディアは、それについては一言一句発していません!
メディアの劣化に驚きを隠せません。

安倍首相の余力には、大きな意味があるようにも思います。
今の激動期の世界情勢に対応できるのは安倍首相しかいないので、きっと安倍一強体制は、裏の世界で続くのではないかと思っています。

トランプも、トランプとは犬猿の仲のメルケルも、そしてプーチンも、安倍首相が止めても、最初に連絡するのは、外交ルートを通じてではなく、まず一議員の安倍さんではないでしょうか?
それから正式な外交ルートに落ちていく、そんな気がします。

安倍さんの潰瘍性大腸炎の新薬による治療が上手く行けば、新冷戦の米中の間で南シナ海に限定した正面衝突があるかもしれないし、日本としての難しい舵取りが必ず必要になって来ますが、そういうときに、次の政権は来年の9月までと決まっており、その後に、二度あることは三度ある、のごとく、請われて三回目の登場が安倍さんにあるかもしれません!

そういう意味でも安倍首相の昨日の余力を含んだ辞任会見には大きな意味があります!

そんなことを強く感じた昨日の安倍首相辞任会見でした!