葬儀の際に使うのは白木の位牌です。

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菩提寺と家の仏壇に置くために二つ作ります。

49日法要までに本位牌を用意し、持ち帰った白木の位牌と入れ替えなければなりません。
49日法要は終わっているので、本位牌の魂入れを菩提寺に依頼し、白木の位牌も魂抜きをして、供養していただきます。

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49日は切りのいい1月1日になっています。
12月中に本位牌の魂入れをすることになります。

戒名は、「恩敬院佳香礼節大姉(オンケイイン カコウ レイセツ ダイシ」です!

一般的に言う戒名は、院号、道号、戒名、位号に分かれています。

母の純然たる戒名は、「礼節」ということになります。
この戒名には位の差などはなく、みな平等です。
社会生活の秩序を保つために必要とされる作法、礼儀に優れているということで、「礼節」となったものです。

院号は、本来は譲位した天皇が、その後に居住した御所を○○院と呼んだことに端を発しています。
それが皇族や大名の戒名に用いられるようになったものですが、今では社会的に貢献度の高い人、檀家として寺に貢献した人(多額の寄進をした人)等に冠せられるようになりました。
母の院号は、恩敬院です。
読んで字の如く、「恩を敬う」と解りやすい院号です。

道号は、一般的には、華道、茶道、書道等における呼び名や、趣味、性格等のその人に縁のある文字が使用されます。
母の道号は、「佳香」です。
華道家元であり、50歳を過ぎて調理師の免許や運転免許を取得したりと、向上心に優れていました。
菩提寺の和尚さんには、家内が「和尚さんの母に対する印象で(戒名を)お願いします」と伝えてありました。
そういうところを菩提寺の和尚さんが汲んで、「佳(すぐれた)香(かおり)」として道号としたものと思います。

「大姉」は位号です。
位号は、社会に対する貢献度や檀家としての寺への貢献度、信仰の深さ等で決まってきます。
母の場合は、檀家としての寺への貢献も出来る範囲で行っていました。
また、亡き父「至道院力行良忍居士」のお勤めに対し、「何度も拝みましたねぇ」と和尚さんを唸らせる程でしたので、位号「大姉」は必然というところでしょう!

これらの理由で、「恩敬院佳香礼節大姉」となったものです!
良く噛み締めて今後のお勤めをして行きます!