夏の暑いときに冷やして食べる白石温麺は最高の食べ物です!

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宮城県仙南に位置する白石市は、伊達政宗の知恵袋、片倉小十郎景綱1万8千石の城下町です。

縁あって3年暮らしました。
中学2年から高校1年までです。
中学は白石中学校卒業、高校は昭和47年3月白石高校卒業です。

高校は、今の白石城がある益岡公園にありました。
世紀を超える歴史を有する伝統校でしたが、現代の教育理念に基づく男女共学化の流れの中で、平成22年に白石女子高と統合され、新生白石高校になりました!
伝統が失われるのは寂しい限りですが、これも今の子供たちのためということで諦めましょう!

話を戻して、白石に居住して、初めて知った食べ物が白石温麺(ウーメン)でした。
ソーメンよりも短く、ちょうど一口ですすれる長さになっています。
太さもソーメンよりも細くなっています。
他の麺と一番違っているのは、その製法です。
油をいっさい使わず、塩水のみで小麦粉を練って作ります。
お腹に優しい麺なのです。

今から400年ほど前に白石城下に住んでいた、鈴木浅右衛門(後に味右衛門=ミエモン=と改名)が考案しました。
浅右衛門の父は、病弱で胃腸が弱かったといいます。
その父のために心血を注いで製法を考え出したのでした。
油をいっさい使わないため消化管のもたれがなく、爽やかにいただける麺なのです。

片倉小十郎景綱は、この麺を食べることによって、心が温まることにかけて温麺(ウーメン)と名付け、こよなく愛しました。

そのような伝承がある白石温麺です。

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白石温麺を食べると亡き父を思い出します。
父の転勤のため白石に住むことになりました。
その父と初めて白石で会ったときに、馴染みの店の女将に、何々ちゃん温麺お願い、と注文し美味しそうに食べていたことが印象に消えずに残っているのです。
もう50年も前の記憶なのですが!

その白石温麺を晩酌の後の昨夜の夕食にいただきました。
シンプル イズ ベスト!です。
何も細工をしないで麺つゆに付けてスルスルっといただくのが最高ですね!(笑)
美味しくいただきました!(感謝)