厚生労働省は7月27日から中央最低賃金審議会を開き17年度の最低賃金の引き上げに向けた議論を始めます。
政府は、最低でも毎年3%の引き上げを行い脱デフレを促したい考えです。
20円を超える引き上げになることは確実となっています。

現在の全国平均の最低賃金は、823円です。
3%引き上げられれば、848円になります。

東京の最低賃金は、932円で全国1位です。
我が宮城県の最低賃金は、748円で全国22位です。

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100万都市の政令指定都市の仙台市を持つ宮城県が22位はちょっと低いですね!
1位から22位まで記載すると以下になります。

1 東京 932
2 神奈川 930
3 大阪 883
4 埼玉 845
4 愛知 845
5 千葉 842
6 京都 831
7 兵庫 819
8 静岡 807
9 三重 795
10 滋賀 793
11 北海道 786
12 岐阜 776
13 栃木 775
14 茨城 771
15 富山 770
15 長野 770
16 福岡 765
17 奈良 762
18 群馬 759
18 山梨 759
19 石川 757
19 岡山 757
20 福井 754
21 新潟 753
21 和歌山 753
21 山口 753
22 宮城 748

信越・北陸の各県より宮城県は低いですね。
ちょっと意外な順位です。

748円で8時間働いて、5,984円です。
8時間働いて6,000円にもなりません。
ちょっとシンドイですね。
月給にすれば15万円というところでしょうか。

この賃金で脱デフレになるとは到底思えませんね。
実際は、この最低賃金よりも高い賃金で求人が行われているケースが多いとは思います。

20数年前の私が40代の頃は、PCへのデータ入力は、ほぼ100%派遣社員でした。
会社が人件費の抑制を考えるようになり、終身雇用の概念を捨てた結果でした。
当時でも派遣会社に支払う契約金は、1時間当たりに換算すると一人1,700円だったと記憶しています。
それを派遣社員と折半するのですから実際に派遣社員が稼げる賃金は当然少なくなりますね。

今の私も契約社員で分類すれば非正規社員ということになります。
賃金は決して十分とは言えませんが、暮らして行けない金額でもありません。
誕生日が来て64歳になりますから、それも仕方のないことでしょう。

個人的には、終身雇用として現役バリバリの頃は、十分な報酬をいただいていました。
30歳で家を建て、18年でローンを返済しています。

最低賃金が毎年3%上がったと一喜一憂している現在、昔のような生活設計がかなり難しくなり、社会構造が否応なく個人主義的傾向になってしまったことが、脱デフレができない主要因のように感じています。
会社は賃金は払うがお前の面倒は見ない、プライベイトは自分で好きに考え行動しろ!と一見すれば自由が与えられたように誤解してしまいます!

これが曲者で、それはすべてが自分に帰結します。
誰も頼りにせず、自分の責任で何とかしなければなりません。

今の若者には、難儀なことですね!