先月2月23日に発売された、村上春樹氏の4年ぶりの長編小説、「騎士団長殺し」の一節に、承服できない表現が含まれていました。

それは旧日本軍が行ったとされる南京大虐殺事件、これは何の証拠もなく中国側のデッチアゲで虚偽の事件というのが真実ですが、この事件を恰も真実のように登場人物に言わせるところがあります。
それは第2部の登場人物に言わせる次の一節です。

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「日本軍が降伏した兵隊や市民の大方を殺害した。おびただしい数の市民が戦闘の巻き添えになって殺されたことは、打ち消しがたい事実です。中国人死者の数を四十万人というものもいれば、十万人というものもいます。」

日本を代表する作家が、根拠のない南京虐殺事件について、小説の中とはいえ、虐殺の数について10万人から40万人と認めるようなことを登場人物に言わせることはあってはならないことです。
この小説は百数十万部を売り上げています。
その影響力は大きいと言わざるを得ません。

早速、中国のプロパガンダに使われています。
人民日報社のニュースサイト「人民網日本語版」が4日に、南京大虐殺記念館がブログの中で、歴史に直面する村上氏の姿勢を評価した、という記事を紹介、歴史にまっすぐに向き合う村上氏の姿勢は批判よりも賛同の声をより多く集めている、と報じました!

ノーベル文学賞候補に挙がるような世界的権威のある作家が、証拠も示さず、自国を貶めるようなことを小説とはいえ、文章にするという神経が理解できません!

穿った見方をすれば、世界を注目させることを書けばノーベル賞が近づくとでも思ってのことなのでしょうか?

いずれ私には承服できないことです!