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私がインターネットなる通信をやり始めたのは1995年、Windows95がこの世に出た年でした。

それまでは、パソコン通信という鎖国のように日本に限定された通信があり、楽しんでいました。

インターネットは世界に開かれた通信網でパソコン通信とはスケールが違いました。
しかし、当時は通常の電話回線を使用したアナログ通信でした。
14000bps、28000bps、36000bps、56000bpsとアナログ回線が5年くらいかけてスピードがアップして行きます。
デジタル回線のISDN64Kbpsがその後に出現します。
これを体験した時は随分と速く感じたものです。

当時のインターネットは、静止画1枚をディスプレイに出力するのに10分単位の時間を要しました。
なので、ホームページもテキスト中心のものが多かった!
私も1995年に自分のホームページを作成し公開していましたが、すべてテキストで作成してありました。

通常の電話回線を使用してのインターネットなので、電話代がばかになりません!(笑)
インターネットを始めた当初は万札が何枚か通信に消えて行きました。

しばらくして、NTTが23:00以降は電話代が定額になる「テレホーダイ」というサービスを提供します。
インターネット愛好家はこぞってこのサービスの恩恵を受けたものですね!(笑)

23:00以降は、プロバイダのアクセスポイントにアクセスが集中し、ビジー状態になってインターネットに繋がらない現象が多発しました。

当時はプロバイダが2000以上あり、大手でないところは回線数が少なく、プロバイダ料金は安くても繋がらないという現象を起こしたのです。

プロバイダ料金もこの回線数が多いところ少ないところで大差がありました。
常時安定してインターネットをやりたい場合は万札を覚悟したものなのです!

この時代は、Googleなどはまだありません。
ポータルサイトはyahooだけと言っても過言ではなかった時代です。

そのyahooを使って世界に展開するホームページをはしごしたものです。
正にWWW(ワールド・ワイド・ウェッブ)でした!

2000年頃にADSLが開発されます。
アナログ最大1Mbpsの当時としては夢のようなスピードを実現してくれる回線でした。

これで、写真を心置きなく入れられるカラフルなホームページが実現しました。

こんな感じのホームページです。

私のホームページですが、敢えて当時のままのデザインにしてあります。

世界のホームページがスムーズに見られるようになりましたが、今のGoogleをググれば(検索すれば)何でも情報が得られるようなものではありませんでした。
それほど情報で溢れているイメージはありませんでした。

今のようにネットの世界が情報の宝庫になったのは、早く見ても2005年以降ではなかったかと思います。
この頃になるとネットがポピュラーな存在になって、飛躍的にネットユーザーが増えて行きます。

アナログADSLからデジタル光回線に変更され、スピードはますます速くなって、100Mbpsを超える回線が当たり前の時代に突入して行くのです。
現在は1Gbpsが当たり前の時代なのです。

もうネットはポータルサイトの検索窓に調べたいキーワードを入力すれば瞬時に情報が手に入ることになり、ネットユーザーは総博士化時代に突入しています。

昔なら図書館に通い、苦労して情報を得て、自分のものにしたものですが、今ならディスプレイの前で、瞬時に情報が手に入るのです。

大切なのは、その情報を選別して真贋を見抜けなければダメだということです。
すべてを鵜呑みにはできないことは誰もがわかることです。

いろいろ書いてきましたが、この総博士化時代に毒されている若者もいるような気がしてなりません。
ネットは万能ではないので、学習は別の教育機関でもしなければいけません。
その後に補う意味でネットを使えば鬼に金棒でしょう!

インターネットを始めて22年目です。
インターネット黎明期を体験したものには、今や隔世の感があります!