日本時間の21日2:00頃にトランプ新大統領が誕生しました。

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いろいろなことで物議を醸す大統領就任です。

ワシントンで反対デモ隊が一部暴徒化し暴れまわる姿が映し出されたりもしました。
こんなことも近代にはない出来事です。
どこか発展途上国のような状況を見ているようで違和感がありました。

私は、トランプ新大統領が暴君だとは決して思いません。
不法移民を強制送還する問題も、犯罪などで国民に対して不利益を与えるような輩を強制送還すると言っていて、これが人種差別だとは思いません。
アラブ人に対しても同じことでしょう。
身元調査が厳しくなることはあるでしょうが、テロと常に対峙している米国としては至極当たり前のように思います。

大統領就任演説はアメリカファーストに結びつくシングルイシューで単純化できますが、虐げられた中間層に語り掛ける意味では悪くはなかったと思います!
これまでの米国は、一部のエスタブリッシュメント(支配階級)だけが潤うような経済構造で、国民の大多数の中間層にまで富の配分が回って行かない状態が続いていました。
とにかく米国第一主義(アメリカファースト)を貫き、米国に不利益になることは排除することを徹底していく、と力強く述べています。
政権チームの顔ぶれは、政治経験の乏しい軍人と財界人です。
それはトランプ新大統領も同じことですが、これまでの体制を捨てて、ホワイトハウスのどぶ掃除をするという比喩があたっているような布陣で、すべてを新しくするという意思が漲っているのが見て取れます。

日本にはどのような注文を付けるのか?
単純に米軍駐留経費の負担増ばかりではないでしょう!
日本政府は、そういう会談をトランプ新大統領とするときは、はっきりYES、NOを言える体制を作って置かなければなりません。
あやふやな、優柔不断がトランプ新大統領のような即決型の大統領には通用しないことを肝に銘じるべきです。

安倍総理なら間違いはないと思いますが、念には念を入れて戦略を練っておく必要はあるでしょう!

第二次世界大戦後の支配体制が壊れていきます。
米国は内向きに力を入れるがために他国に半ば強制的に米国の利益を生み出させる手段を取ろうとしています。
日本は、これまでは内向きでよかったのですが、米国が内向きに力を入れる以上、アジアの雄として外向きに力を発揮しなければなりません。
そういう面で米国の肩代わりもしなければならない立場となりました。
世界にどういう橋頭保を築いていくか、日本の正念場でもあるのです!

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フィリピン、台湾、沖縄、日本列島と続く太平洋防衛ラインを大陸から守ることも日本に課せられた宿題です!