インテルがLGA1156 Core i7/i5というCPUを販売開始しています。
Core i7には9xxシリーズLGA1366というハイエンドのCPUが既に発売されています。4コア8スレッド、QPI(クイック・パス・インターコネクト)4.8GT/sec(ギガテクセル毎秒)、メモリーコントローラーがCPUに内蔵されています。
メモリーはトリプルチャンネル対応で、DDR3 1066を使用します。
チップセットはX58Expressとなります。PCI Express 2.0インターフェイス×16を2基搭載可能です。
これに対して、LGA1156 Core i7はQPIが4.27GT/secと低い設定です。PCI-ExpressインターフェイスはCPUに内蔵され、ノースブリッジが実質ない形になりました。しかし、PCI-Expressは×16が1基しか搭載できません。メモリーはDDR3 1333に上げられていますがデュアルチャンネル対応に下げられています。P55チップセットになります。
Core i5は4コア4スレッドで下位のCPUです。
LGA1366 Core i7 920とLGA1156 Core i7 860の動作クロックは2.66GHzと2.88GHzで860が上位です。ターボブースト時はそれぞれ、2.93GHzと3.46GHzになります。TDPにはかなりの差があり、LGA1366 i7 920が130W、LGA1156 i7 860が95Wとなります。
それぞれ上位下位が入り混じっています。どちらが上でどちらが下のCPUとは一概には言えませんが、INTELのメインストリームはLGA1156で、主力販売CPUになります。価格もマザーボードまで含めるとLGA1366よりもずっとお得です。
TDPも低いので、熱対策もやり易いでしょう。
能力的にはi7 920が上ですが、総合評価では互角CPUと言えるでしょう。
短期間でCPUが変化しています。ユーザーには迷う選択になるでしょうが、マニアックなゲーマーでもない限りはLGA1156 Core i7で十分と思われます。