a8d09224.JPGエレキギターを初めて手にして、オートチューナー(写真右)なるものがあることを初めて知った。50を過ぎてもまだまだ知らないことは山ほどある。
デジタル楽器の良いところである。オートチューナーの電源(単3電池2本)を入れ、挿し込みコネクタにエレキギターのシールド(アンプとギターを繋ぐコード)を接続する。
エレキギターの弦を6番線(E)から順番に爪弾いて、発光ダイオードの緑が点灯するところを探すのだ。ギターの弦は一番上が6番線で以下5番線(A)、4番線(D)、3番線(G)、2番線(B)、1番線(E)の音名になっている。分かりやすく「ハ長調」の音で説明すると、6番線がオクターブ下の「ミ」の音、5番線がオクターブ下の「ラ」の音、4番線が「レ」の音、3番線が「ソ」の音、2番線が「シ」の音、1番線がオクターブ上の「ミ」の音である。このような音程に調音するのだ。ギターを初めて手にした14歳のときから前述のオートチューナーではなく、アナログの調子笛(写真左)を使っていた。まだ、アナログギター、いわゆるフォークギターやクラシックギターは殆どがこの調子笛を使ってチューニングをしている。自分の持っているアナログギターは、現在はフォークギターである。オートチューナーでも調子笛でも、6弦ともチューナーを使ってチューニングをすることはあまりない。自分の場合は、5番線の(A)だけを調子笛やオートチューナーで拾い、後はギターをお持ちの方はよくご存知のことと思うが、ギターの5フレットのところで、6番線を押さえ5番線の開放弦と共鳴するように6番線をチューニングするのだ。自分はハミングのようにチューニングする基本の音に合わせて声を出して、その声と共鳴するようにチューニングしている。これが自分には一番シックリ来るのだ。もう30年以上この方法でやっている。6番線が終わると5フレット目で5番線を押さえ音だしをし、ハミングして、4番線の開放弦の音が共鳴するようにチューニングするのだ。以下、5フレット目の4番線を押さえ音だしハミング、3番線の開放弦をチューニング、3番線だけは4フレット目を押さえて音だしハミング、2番線の開放弦をチューニング、最後は5フレット目の2番線を押さえて音だしハミング、1番線の開放弦をチューニングする、という具合である。案外、自分はオンチなのかもしれない。全部の弦をチューニング笛やオートチューナーを使って合わせるのが苦手である。それでギターを弾くと微妙に狂っていることが多い。非効率だが声だしハミングが定着している。
最近は毎日、夜中まで下手なエレキギターを爪弾いている。正に弾くではなく爪弾くである。その程度の力量なのだが楽しい。10代の頃のフォークソングの楽譜を見ながらコードを爪弾いて歌はイメージで心の中で歌っている。
「遠い世界に=五つの赤い風船」「悲しくてやりきれない=ザ・フォーク・クルセイダーズ、作詞はサトウ・ハチロウ」「シクラメンのかほり=小椋佳」「友よ=岡林信康」「白いブランコ=ビリーバンバン」「この広い野原いっぱい=森山良子」「今日の日はさようなら=森山良子」楽譜の順番に爪弾いて行く。心地よい時間である。

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