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吉村達也もう少々続きます!(笑)
「外苑西通り」を通称「キラー通り」と言います。
この通称は1980年代に若者向けガイドブックなどを通じて広まったと言われています。
一時は最新ファッションの発信地として大いにもてはやされたとのこと。
その語源は諸説あるようですが、コシノジュンコがこの通りにブティックを出すことになり、堺屋太一と相談して、近くに青山墓地があることから「キラー通り」にした、というのが真相のようですと吉村達也自身が記述しています。
この作品は吉村達也がサラリーマンを続けながら書いた初期の作品です。
今の作風とはまったく異なるもので、作者自身が全面訂正(訂正が多すぎて書き下ろしと言ってもいいとの作者談)したものです。
前に紹介した「創刊号殺人事件」もかなりの部分訂正加筆したとのことです。
やはりプロとしての作風が安定してくると、初期に書いたものが陳腐に見えてしまうのは仕方のないことでしょうか。
この作品のオリジナルを読んでいないので、どこがどう変わったかは作者のあとがきに記されていることしか分かりません。
当然、今の作風に合うように訂正してあるので、これまでの作品との違和感はまったくありません。自然に読めます。
吉村達也、図書館の未読はあと2冊になりました。