10年以上前になりますが、カワサキGPZ1100で連休に能登半島ツーリングに行ったことがあります。金沢の片町にあるユースホステルを起点にして3泊程度の日程で仙台から出かけました。
東北自動車道、磐越自動車道、北陸自動車道を経由して金沢まで走りユースホステルに落ち着きそれからの行動でした。
北陸自動車道は高速道路としては最高のロケーションにあります。親知らず子知らず近辺では高速道が海にせり出し、海の中を走っている感覚になります。すがすがしい最高の環境です。トンネルも半端な数ではなく多くあります。よくこの地に高速道路を作ったな、と工事の大変さがうかがわれます。
金沢から羽咋市に入り「千里浜なぎさドライブウェイ」を堪能しました。正に、砂浜の砂の上を波しぶきを浴びながら走るのです。ちょっと想像できないと思いますが、砂はぎゅっと引き締まっていて、タイヤが埋まることはありません。その時の想いを詩にのこしています。

「夢海道」

春に訪れた束の間の夏
サーフィンボードを抱えたカップルが
嬉しそうに渚を駈けて行く
ここは千里浜
なぎさドライブウェイ
砂丘を貫く夢海道

季節はずれの夏空に抱かれ
そよ吹く風を激しく切りながら
颯爽と疾走するビックバイク
ここは千里浜
なぎさドライブウェイ
砂丘を貫く夢海道

海と風と砂丘が織り成す
ブレンドファンタジー
波飛沫を浴びながら
渚すれすれを走り抜ける
際どい快感

砂はビックバイクのタイヤを
しっかりと受け止めて跳ね返す

ギュッと締まった凝縮した砂は
流した涙は優しく砂に消しても
破れた恋を埋めることはできない
ここでは不滅の恋が育つだろう

能登の風はあくまでも優しく
爽やかな波飛沫を
ビックバイクに降り注ぎ
海の群青で満たされた
ヘルメットのフェイスを
撫で続ける

ここから、能登海浜自動車道に乗りいけるとこまで高速で飛ばし、最北端の珠洲埼までビックバイクを颯爽と走らせました。
帰りは七尾の「のとじま水族館」に寄りイルカのショーを見物、しばし疲れを癒し、金沢に戻って来ました。楽しい思い出です。