c844c511.GIF大晦日です。とは言っても個人的には普段の日常とまったく変わらない日となっています。
今年1年の締めくくりの日ですが、この1年、暮らしはどうだったか?自分の暮らし向きは「昨年よりも悪かった」というのが正直なところです。
政治では改革連呼の波で恰も津波のような波で、破壊する力は相当な力でしたが、破壊後の回復力、新生力が生まれたのかどうかには疑問を感じています。
経済的には、様々な規制緩和策で、競争力が生まれ、物価は下がる方向に動きました。特に公共料金は下がる方向で、安くなったからといって使用量はさほど変化しない、非裁量的な特徴を持つこれらの財の下落は、可処分所得を押し上げる効果をもたらします。これが1兆円規模になり、増税1兆円分と相殺可能である。とマクロ的な判断をしている経済専門家もいるようです。
いつも感じることですが、経済的なマクロ的判断は、毎日を一生懸命に生きている庶民には疎遠であり、個々人とはかけ離れた時限での論議です。公共料金で500円浮いたとして、それで洋服を買うわけではなく、お父さんの刺身が1品増える程度でしょう。それを国民すべてで考えれば1兆円規模になる、というだけの話です。
デフレは以前として継続中です。このデフレは、経済弱者にはプラスに働いています。物価が安く維持されているので、可処分所得のかなり低い家庭では、大変助かっています。この例年になく寒い12月は、灯油の価格が昨年の5割増し以上です。ガソリン、灯油等原油製品は必需品で、これがこのままの水準ならスタフグレーションとなり、景気停滞化のインフレーションになりかねません。そうなったら庶民はノックアウトとなってしまいます。

来年こそは、経済的に金回りの良い世の中にしていただくような経済政策をとっていただきたいものです。

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